2020.06.30
製造業のホームページを効果的なものにするためには、いくつか留意すべき点があります。本記事ではホームページ制作にあたり重要な点と導入したいコンテンツ、そのうえで成功事例を紹介します。
強みとワザの発信力が決め手です。
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自社工場や作業現場で自慢の製品を作り出す製造業。しかし顧客が製造工程を直接見ることは難しく、カタログや製品パンフレットでは製品の良さや自社のこだわりを十分に伝えられないことが多いでしょう。
そのため製造業のホームページでは、顧客に自社のことを知ってもらうことが重要です。下記では、製造業のホームページで重要視される点について紹介いたします。
製造業が一番アピールすべきものは「開発」と「技術」。開発力、技術力を伝えることで自社への信頼度も上がり、新規ユーザーの獲得につながります。そのため、初めてホームページを訪れた人にも分かりやすく強みやこだわりをアピールすることがポイントとなります。
強みを伝える際は、「研究・開発力」「クオリティ(品質)」「コスト(価格)」「納期対応力」「保守・メンテナンス」、以上の4つのポイントで紹介することがおすすめです。
●研究・開発力
製造業のドメインとも言える製品開発力です。開発に向けた基礎研究、新たな製品の実現に向けた開発・設計、特に差別性、競争力の高い自社製品を持つ企業、独自性の高い製品を持つ企業の“産みの苦しみ”や“開発のエピソード”は検討ユーザーにとって、とても興味深く、BtoBユーザーは取引業者を選考する上で非常に参考になると同時に、製品提供企業は新規のビジネスチャンスにもつながります。
素材研究から開発された、新製品を紹介した大手化学メーカー三井化学様製品特設サイトをご紹介します。下のバナーからどうぞ。
●クオリティ(品質)
性能、耐久性、素材….等、製品の品質に関して、データやスペックを示して伝えます。不良品や不具合の歩留まりデータの開示はその信頼性の評価の対象になります。万が一不良品が発生した場合、アフターサポートはどの程度あるのか、品質に関する顧客の疑問は付きもの。これらを記載しておくころで、顧客からの信頼獲得を期待できます。
●コスト(価格)
製品の他社差別性や優位性を比較し、バリューとプライスのバランスを考慮した価格設定を行いましょう。ただ製造業の場合、仕様のカスタマイズやロットの関係で、一概に価格を出しづらい。そのため標準的ケースによる価格ガイドラインや、参考価格の提示をすると、閲覧ユーザーは価格感を持てるものです。他社と比べて格安なのか、標準的なのか、もしくは他社と比べて割高なのか、もちろん最終的には具体的な見積書ということになりますが、サイト上ではこのようにガイドラインを提示することができれば、ユーザーは重宝します。
●納期対応力
いくら品質が良くて低コストでも、納期が不明確だと顧客のお問い合わせアクションにつながりにくくなります。どの程度の期間で納品できるのかを積極的にアピールしましょう。
●保守・メンテナンス
ほとんどの製品は、売りっぱなしということはほぼ無いと思います。取引が成就した後のアフターケアをきちんと案内しましょう。定期メンテなのか、トラブル発生時のスポット保守なのか。またサプライ品の供給体制、その納期などまで、自社のサービス体制をサイト上でアナウンスします。
製品や企業の情報ばかりではなく、信頼を得るコンテンツ挿入に工夫することも大切です。例えば、生産部門、開発者、研究スタッフ、エンジニアなどの社員が登場し、メッセージを発信することは、人間力や責任感の高さを表せ、安心感や信頼感を与える効果を期待できます。これらの写真や動画をはじめ、インタビューや社内ブログなど、社内の様子が分かるコンテンツを挿入すると良いでしょう。そうすることで、「この企業から購入したい」と感じてもらえやすくなります。
また、採用の際にもこうしたコンテンツは効果的。実際に働いている人の様子が分かれば、求職者もイメージしやすく、応募数が向上する可能性があります。
良い技術を持っていても、それが顧客に伝わらなければ意味がありません。そこで重要なのが、写真や動画、SNSなどを用いて製品や工程を積極的にアピールすることです。
製品に精通していない人にとって、文字だけで製品の魅力を理解することは難しい印象。動画や写真、SNSなど様々なツールを用いることで、潜在ユーザーに伝わりやすくなります。
写真や動画などのコンテンツを導入するにあたり、おすすめはプロに任せること。写真や動画は文字以上に顧客に与える影響が大きく、契約の可否に関わることも。自社での作業に自信がない場合は、無理をせず外注することをおすすめします。
製品の技術や魅力を伝えるにあたり、実績や導入事例を入れるとより効果的です。実際に導入している企業情報を掲載したり、顧客からのインタビューなどを掲載すれば、製品だけでなく企業としての宣伝効果も高めます。
企業の技術力の判断材料として、過去の導入実績を確認する顧客がいることも事実。掲載可能な実績は、積極的にアピールしていきましょう。
企業のホームページに掲載する内容はおおよそ共通ですが、一部業界ならではのものもあります。ここでは、製造業のホームページに掲載すべきコンテンツを紹介します。
企業名や代表取締役氏名、所在地、資本金などの会社情報が一般的ですが、この会社概要でCIや企業ブランドの「ミッション・ビジョン・バリュー」も取り上げ、無形の資産たる企業価値を高めます。
どのような機材を使って製造しているのか、どのような特許を持っているのかという点も積極的にアピールすると良いでしょう。特に特許は信頼性向上に大きく影響します。工場設備や特許は、製造業ならではのアピールポイントです。
何をしている企業なのかを伝える上で重要なのが、製品紹介。どのような製品を扱っており、どのような特徴があるのかを記載しましょう。先述した動画や写真を最大限使用できるのもこの項目。代表的な商品は別ページを設けるなど、伝え方に工夫しましょう。
前述製品情報に関連して、プロダクトブランドを取り上げたいものです。製品のブランド価値を様々な角度から考察します。独自性、差別的優位性、コストパフォーマンス、社会的有用性など、有形・無形の資産価値をプロダクトブランドとして訴えていきます。
社員の紹介コンテンツを掲載すると、ユーザーに信頼を与えられます。社員の業務やインタビュー、社内ブログなどを通して社員のことを伝えるのも1つの手です。自社の魅力が伝わりやすい方法で紹介しましょう。
前述の通り、研究者や開発者の紹介、コメントは大変貴重なものです。インタビュー形式の動画にするのも効果的で、YouTubeなどの動画プラットフォームに登録し自社サイトに埋め込むと、YouTubeからの関心ユーザーの自社サイト流入が期待できるし、SEO的な効果も期待でき、新規でリード獲得への貢献も可能となります。
製造業にとって最も重要なコンテンツといっても過言ではない「導入事例」。導入した企業に許可を取り、なるべく分かりやすく情報を盛り込みましょう。新規ユーザーは、導入事例をもとに導入後のイメージをします。そのためコンテンツの充実は不可欠です。
部外秘や特許レベルのコアコンピュタンスを除き、公開できるエビデンス情報は積極的に提供しましょう。ベンチマークデータ、製品の稼働状況における試験データ等、ユーザーがエンジニアだった場合、非常に理解をスピーディにでき、共感を伴えば、問合せやホワイトペーパーのダウンロードにつながり、一般ユーザーがリードへと進化します。
企業ヒストリーこそ、製品の歴史とも言えます、黎明期からの開発、生産、販売、仕様リニューアルを経て、新製品デビュー…その変遷、紆余曲折を企業の遠隔とともに時系列で紹介しましょう。まさにプロダクトブランドの輝かしい証となります。
製品やサービスが発売された情報、製品規格がリニュアールした場合などをここに記載します。企業のニュースを一目で見れるようなコンテンツを作ります。最新情報を定期的にアップしていれば、活力があり、アクティブな企業の側面を訴求できます。
製造業のホームページでの「ホワイトペーパー」とは、製品やサービスに関する情報をまとめた資料のことを指します。ホワイトペーパーのダウンロードを通じて自社の情報を提供する代わりに、見込み顧客の情報を獲得することができます。ホワイトペーパーの内容には導入事例や製品カタログ、調査結果レポートなどを記載することが一般的です。リード獲得やリードナーチャリングには必須の広報ツールです。
弊社の姉妹サイト「パンフレット専科」でホワイトペーパーの作成を支援しています。ご興味があれば、以下のバナーからどうぞ。
その下には当パンフレット制作専科のホワイトペーパーを無料ダウンロードでご提供しています。どうぞお申し込みください。
製品に興味を持った顧客が連絡しやすいように、問い合わせフォームや資料請求ページを設けましょう。メールアドレスや電話番号を記載するだけでなく、問い合わせに必要な情報をテンプレート化したフォームを使うと、問い合わせ率がアップします。
弊社の製造業ホームページ制作の全貌を網羅。リニューアル前には必読です!
●ホームページ制作・リニューアル成功の秘訣マニュアル
●リード獲得のWebマーケティング実践【AtoZ】
PT共有の検討資料や社内稟議としてご活用できます。
ダウンロードページへ
下記では、参考にしたい弊社制作実績のホームページを実際に見ていきましょう。それぞれの良さや特徴を紹介しています。
さまざまな包装資材を手掛ける株式会社ナニワ紙工様です。サイト内では様々同社の特徴を表すコンテンツを準備しました。「チャレンジナニワ」では企画チームの独自の活動を紹介、実際に独創的アイデアで企画し、企業に提案、採用された事例を詳しく紹介しています。
加工・整備についての紹介ページで、技術力の高さを最大限にアピール。「バーチャル工場見学」では、優れた管理体制の紹介だけでなく、顧客が親しみやすさを感じられるアニメーションを加え、より工場のオペレーションをわかりやすくする工夫をしました。ご提案事例も見やすくまとめられており、導入後のイメージもしやすいため、お問い合わせにつながりやすいデザインとなっています。
以下のページで詳しく紹介していますので、ご参照ください。
大手食品メーカー江崎グリコ株式会社様。同じく弊社にて「企業情報」カテゴリーを制作にあたりました。ここで特筆すべきは、「since1922」としテーマ設定した、創業からの沿革です。「会社の歴史」「商品の歴史」に分け、価値ある企業ヒストリーに仕立てました。また大手企業ならではの技術力や研究開発を取り上げ、同社の企業力の根源となる「研究開発」、「製品開発」に関して、それぞれのトップのご登場いただき、想いの丈を語っていただきました。これによりBtoCとしての消費者への働きかけはもちろん、BtoBにおけるビジネスへの発展につながりやすくなりました。
詳細は以下のバナーでご覧ください。
製造業のホームページは、通常のホームページの内容とプラスして、製品の特徴や技術、社内の情報を入れると効果的。あまり見られない工場の中や従業員の様子を掲載することで、顧客からの信頼を獲得しやすくなります。専門的な技術を持ってホームページ制作を行いたい企業様は、ホームページ制作専科までお問い合わせください。
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