広報メディアとしてのコーポレートサイト制作

BtoBで提供する商材は無形であることも珍しくなく、何かの形にして分かりやすくPRすることが難しいと言えます。また、新製品やお知らせの頻度が少ないといった理由から「どのようにして広報活動を進めていけばいいのか」と悩む企業も少なくありません。

加えて知名度の低い中小企業においては、広報活動を行ってもメディアになかなか取り上げてもらえないという問題を抱えることも。この課題を解決する手立てとして、「コーポレートサイトを活用した積極的な広報活動」が挙げられます。

そこで本記事では、広報メディアとしてコーポレートサイト活用するメリットや重要性、必要なコンテンツなどについて解説します。

広報メディアを活用して積極的な広報を

広報とは、主にプレスリリース・記者発表で発信した情報を、テレビや新聞といったメディアに取り上げてもらうための活動を指します。メディアから発信される情報は客観的視点で書かれているため、企業的視点よりもユーザーからの信頼度が高いという特徴があります。また、情報発信に関わるコストはメディアサイドにのみかかるため、一切費用をかけずに多くのユーザーへアプローチできることも企業広報における利点の1つです。

しかしながら、知名度の低い中小企業においては「メディアから取り上げられるのを待つ」という消極的な取り組みだけでは十分といえません。たとえプレスリリースを出したとしても、メディアに取り上げられる保証がないからです。そのため、あらゆる広報媒体・ツールを駆使して積極的に広報活動を行っていくことが求められます。

企業広報において重要性の高い「コーポレートサイト」

広報活動を支える媒体やツールは非常に豊富であり、目的に応じて使い分けたり、組み合わせたりすることで効果を最大限に発揮できます。例えば、IR活動においては「CRSパンフレット」や「環境報告書」、社内広報においては「ポスター」や「社内報」などが挙げられます。

これらの媒体・ツールのなかでも中心的なポジションとなるのが、「コーポレートサイト」「会社案内(冊子)」「企業PR動画」の3つです。様々な目的で活用できるマルチな媒体であり、とくにコーポレートサイトは企業広報の軸ともいえるほど重要な役割を担います。コーポレートサイトはPCやスマートフォン、タブレットなどあらゆるデバイスから自由に閲覧でき、アクセスする場所を問いません。

いわば、BtoBユーザーと企業を繋ぐ“接点”ともいえるでしょう。また、コーポレートサイトは自社が保有しているオウンドメディアであるため、テレビやラジオ、雑誌のように情報量が限定的ではありません。より多くの情報をユーザーへ届けることができるため、企業広報においては欠かせないメディアであるといえます。

広報メディアとしてコーポレートサイトを活用するメリット

コーポレートサイトを活用することには、以下のようなメリットが存在します。

より多くの人へアプローチをかけることが可能

広報メディアとしてコーポレートサイトを運営することによって、より多くの人へ情報を発信できます。現在BtoBを含めビジネスにおいては、インターネット上で情報収集することが一般的になっています。つまり、インターネットをホームグラウンドとするコーポレートサイトは、従来に比べて自社を認知してもらえるチャンスが上がっており、テレビや新聞と同様に多くの人へ情報発信できる媒体といえます。

さらに、コーポレートサイトは製品やサービス情報、ホワイトペーパーのダウンロード、問い合わせ機能などによって、閲覧ユーザーと相互的なコミュニケーションを図ることが可能です。インタラクティブな関係性を発揮することにより、信頼関係の構築や企業間取引の機会を創出できます。

リスクが少なく、コストも抑えられる

新聞やテレビ、ラジオといった媒体は大きなリターンが期待できるものの、結果が出なかった場合には金銭的損失を抱えることがあります。一方でコーポレートサイトは、これらの媒体よりも低コスト・低リスクであり、広報メディアのなかでも比較的導入しやすいといえます。

広報は基本的に利益がなく、運営コストだけがかかってしまうため、多くの予算が確保できない企業にとっては「どれだけコストを抑えられるか」が鍵となります。加えて近年は紙媒体からデジタルへと移行しつつあるため、多額のコストがかかってしまう雑誌や新聞などの媒体から、コーポレートサイトへの乗り換えを検討すべきでしょう。

メディア取材も増加する可能性

コーポレートサイトを運用することでマスコミを始めとした、メディアからの取材が増加することも考えられます。大手企業はコネクションを持っていることもあり、アクションを起こさなくてもマスコミから声がかかります。しかし、記事冒頭でも述べた通り、知名度の低い中小企業の場合はプレスリリースを出したとしても、大手メディアに取り上げられる可能性が低いです。直接売り込むのもよいですが、アプローチをかけるマスコミのリストアップや、質の高いプレスリリース・企画書の作成が必要となります。

一方コーポレートサイトであれば、定期的に「ニュース」や「お知らせ」を更新し、無料で情報発信できるSNSを使って拡散することで、多くのマスコミへアプローチできます。自社の認知度が高まって注目が集まれば、メディア取材の申し込み増加が期待できます。

広報活動を支えるコーポレートサイトに必要なコンテンツとは

コーポレートサイトには、企業概要や理念、事業内容といった普遍的な企業情報に加えて、以下のコンテンツを強化しましょう。どれも事業推進やBtoBビジネスに不可欠なコンテンツであり、企業間取引はもちろん、ユーザーからの信用・信頼を勝ち取るために欠かせない要素です。そのため、定期的にコンテンツ内容をアップデートし、最新情報を発信するよう心がけましょう。

企業の歴史

企業情報として「沿革」を掲載する企業は多いですが、そこから企業の歴史としてコンテンツをアップグレードさせることによって、広報メディアとしての価値がより高まります。主に「企業設立〇周年」「創業記念」など、何かしらのアニバーサリーに絡めてロゴマークを作成したり、特設サイトを設けたりしてブラッシュアップさせることが好ましいです。企業における経年価値はBtoBユーザーだけでなく、従業員や株主といった多くの利害関係者から認められる要素であり、広報媒体との相性も良いといえます。よって、企業の歴史は必ずコーポレートサイトに掲載しておきましょう。

製品・サービス情報

自社で開発・販売している製品やサービスに関する情報は、必ず盛り込みたいコンテンツです。BtoBの場合はコーポレートサイトが企業間取引を創出する媒体にもなりえるため、製品やサービスについて深く掘り下げて、価値向上を図る必要があります。競合他社との差別的優位性や独自性を念頭に置き、製品仕様やサービスの特徴、コンセプト、開発者からのメッセージといったコンテンツを掲載しましょう。また、製品やサービス情報のほか、ホワイトペーパーなどのディープな情報を記載したダウンロードコンテンツも不可欠です。

IR情報

上場企業においては、IR情報も必須のコンテンツです。とくにIPOを目指している企業やベンチャー企業は、財務・業績などのIR情報の発信が求められます。なお、プロの投資家だけでなくアマチュアが閲覧することも想定して、難しい専門用語はできるだけ噛み砕いて記載しましょう。さらに、IR情報に関連するCSRリポートのほか、環境活動・社会活動に対する報告書の提供も重要です。

採用情報

もし採用広報を目的としているのであれば、採用に関連する情報が必要です。このコンテンツにおいて重要となるのが、「自社の魅力を求職者に知ってもらう」「自社が求める人物像や社風、企業理念に”共感”してくれた求職者を応募まで導く」ということです。

いくら優良な企業であっても魅力が伝わらなければ応募には繋がりません。かといって応募数が多くても、求めている人物像とは違えば不採用となってしまいますし、社風や企業理念が伝わっていなければ求職者側でミスマッチが起こり、早期退職・内定辞退が生じてしまいます。

そのため、採用広報においては募集要項や選考フローなどの一般的な内容に加えて、応募~入社後までを見据えたコンテンツの掲載が必要です。たとえば、自社の商品・サービス紹介や社員インタビュー、仕事のやりがいを伝えるコンテンツなどが有効です。

別の広報メディアと組み合わせることで相乗効果を発揮

コーポレートサイト単体で運営するのではなく、記事の冒頭で出てきた「会社案内(冊子)」と「企業PR動画」を組み合わせることによって、より大きな効果が期待できます。

会社案内はハンディサイズの紙媒体であり、その場にいる複数人で閲覧・共有できる、紙特有の手触りや加工ギミックが使えるといったメリットがあります。展示会や株主総会といったシーンで配布することにより、インターネット上だけでなくアナログな面からも企業価値を高めることが可能です。

企業PR動画はコーポレートサイトや会社案内とは違って、ユーザーへ自動的に情報を届けることができます。加えて、BGMやナレーションといった音声、動きなど様々な角度からアプローチをかけることができ、他の媒体に比べるとエモーショナル性を発揮できます。コーポレートサイトのファーストビューに埋め込んで常時再生に設定しておけば、訪問したユーザーの興味・関心を惹くことができるほか、自社の魅力や強みといった部分がより伝わりやすくなります。

広報メディアとしてのコーポレートサイト制作なら『アイムアンドカンパニー』までご相談を

アイムアンドカンパニーでは、企業の広報戦略をクリエイティブな面からサポート。弊社では、広報媒体やツールの品質が重要だと考えております。コーポレートサイトはもちろん、会社案内やPR動画をはじめとする高品質なメディアづくりで、皆様の広報活動を支援いたします。企画から制作までワンストップで提供していますので、複数の制作会社に依頼する必要はございません。広報メディアとしてのコーポレートサイト活用を検討されているのであれば、アイムアンドカンパニーまでご相談ください。

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